【知らなかった】納期が業者によって違う理由

短納期を実現できる=いい業者なの?

〇時までのご注文で当日出荷します!
最短●日出荷!
サイトで謳われる納期は年々短くなっています。
各業者さん同士、納期競争とでも言いましょうか、早くお届けするのが正義!みたいな空気はありますね。
納期が早かったり、スケジュールの融通が利くという触れ込みの、とある業者さんの場合は
「当日にメーカーさんからTシャツの仕入れができる」
「プリントするデザインが決まっていれば早くて当日プリントの作業に入れる」
ことが生産背景として強みとなっています。

これは、以前もお話しした自社工場を持っている業者さんで、受注~製版~プリント加工という作業を一貫して社内でできるから、という点につきます。遅くても翌日にはTシャツ仕入れ終わってプリントが終わってしまうというわけですね。
こうした一貫した流れを持っていない業者さんはどうでしょう?
自社工場をもっていないことで納期面で比較すると自社工場のある業者さんには劣るように見えます。

本当にそうでしょうか?
いかにも「自社工場がないと短納期の要望に応えられない」かのように見えますが、長年この業界に身を置いている私の見解は違います!
確かに一時期、自社工場を持っている業者が良い、という空気は業界内にありました。
しかしながら、そういったところに対抗するべく、デザインや受注・制作手配をするだけの業者さん、プリント加工だけをする業者さんそれぞれが手を組み、高いクオリティで短納期に応えられる態勢を整えつつあります。

これは業界にとっても素晴らしいことで、
自社工場があるから
短納期に応えられるから
といって胡坐をかかず、担当者ひとりひとり、職人ひとりひとりが常により良い仕上がりで、より早く商品を届ける工夫を凝らしているということなんですよ。

実体験として自社工場をもっている業者さんの担当者には相談事もそっちのけで、とにかく受注を急ぐ人が多い気がします(もちろんそれは自社の強みを理解し自信をもった上での強気な対応、とも考えられますが)

業者ごとの業務の流れによって納期が変わる

ということで自社工場を持っているのと、自社工場を持っていないのとでは全く納期が違う!というのはあくまで宣伝文句、ということがご理解いただけるかと思います。
宣伝文句、という視点から見てみましょう。

~自社工場をもつ某サイトの場合~
「自社工場がある我が社の場合、自社工場で見積もりから注文、さらに加工までを一貫して行っています!自社工場がない他社さんの場合は、受注したあとに提携の工場に指示をだし、Tシャツを仕入れ、提携工場へ投入してますから納期も時間がかかりますよ!」

えーっと、まあ、嘘はついていないけど、、、という感じですかね笑
しなければならない作業(オリジナルTシャツのプリント制作にかかる様々な手配)の工数が多くなればなるほど、手間も時間もかかるのは事実です。
加工だけをされている業者さんの場合は、いくつかの業者さんと提携していますから、注文をいくつも受けて作業するわけです。
繁忙期になるとたくさんの注文が入るので工場のキャパもいっぱいになって納期がかかる原因になります。
ちょっと待ってください!それは自社工場のあるところでも同じですからね!!!笑
受注量が同じだったら工場のキャパの埋まり方も同じですし、提携工場を多数持っている業者さんだったらそれだけキャパは大きいはずです。
下手をするとその自社工場よりも大きいキャパの可能性もありますよ?

本当にいいプリント業者とは?

自社工場というのは大きな強みであることは確かです。
ただ、私としてはそれだけで業者を絞ってしまうことが怖い、ということがお伝えしたいのです。
本当に腕のいい、Tシャツのプリントを愛してやまない職人さんもそういった自社工場のある業者さんに属しているわけではありません。
後悔しないオリジナルTシャツづくり、それはいい担当者、いい職人に出会うことが一番です。

あなただけのオリジナルTシャツを作るわけですから、あなたの話を聞いてくれて、あなたの気持ちになって考えてくれる業者さんに出会いましょう。焦って売り文句につられないようにしてくださいね!