【最強】失敗しないオリジナルTシャツの生地選び【たった3種類+1】

素材は大きく分けて3種類

オリジナルTシャツを作る際に重要な要素となってくるのが生地選び。
生地選びに失敗するとせっかくデザインが良くても、出来上がったTシャツを見て納得ができず、結局着ることがなかったという経験もあります。
安くて良質なオリジナルTシャツを簡単に作れる時代になってきましたが、着れないTシャツではどんなに安くてももったいないですよね。

オリジナルTシャツプリントでよく使われているのは大きく分類すれば4種類。

  • 綿素材(コットン)
  • ポリエステル
  • トライブレンド
  • それ以外

まずはこの中からどれを選ぶかを決めましょう!

綿素材(コットン)

衣類の中で、綿、いわゆるコットンは基本中の基本の素材です。
肌触りがよく、汗の吸収に優れ、加工がしやすい素材です。
一般的に「Tシャツ」と考えるとまず考え付くのがこの綿ですね。
誰もが知っている「綿」素材なら仕上がりのイメージはしやすいのではないでしょうか?

ただ、綿とひとことで言ってもその素材感は様々です。そこでひとつ覚えておきたいのが、「厚さ」です。
生地の厚さは「厚め」「薄め」などと表記されている場合もあれば、「オンス」という生地の重さで書かれている場合もあります。
オンスは1平方メートル当たりの重さを表す単位です。同じ面積で重い、ということは厚みがあるということですね。
つまり
オンス数が大きければ厚みがある生地
ということになります。

暑がりの人や、重ね着を最初から目的としている人の場合「薄い」方がよいという人もいますが、一般的にはある程度の厚みがあった方が高級感があり、型崩れしにくいといえるでしょう。
私自身の失敗談として、値段が安かったので、薄い生地を選んだものの生地が薄く透けたり、一度洗濯しただけでヨレヨレになってしまったことがあります。
厚みが多少あるほうが、丈夫で扱いやすいので、お店の制服用、スタッフTシャツなど長く着たい場合や、バンドTシャツのように販売を目的としている場合は綿の厚みのあるTシャツでオリジナルTシャツを作成するのがおすすめです。

また、もう一つのポイントとして「綿」の場合は生地自体の品質もなるべく確認したいところです。
というのも、同じ厚さの綿素材でも、作った品質いわゆる「縫製」と言われる点で大きく変わってくる場合があるからです。

一昔前で言うと、「中国製は縫製が悪い、やはり日本製にするべきだ」などと言われることがありました。
日本製の品質のほうが高い場合が多いのは今でも変わりませんが、世界各国のアパレルメーカーが中国で服を作っている現状を考えても、いまや中国製が悪いとは言えません。それどころか、今はさらに南下してバングラデシュなどの東南アジア諸国で生産している商品も多く、一概に産地で判断するのも難しいと思います。
中国はいまや先進国です。人件費も上がっており、メーカー各社も同品質で安く商品が生産できるバングラデシュに工場を増やしているところが多いのが実情です。
このあたりの詳しい事情は商品選別の基準にはならないと思いますが、不安な方はご注文の際スタッフにお尋ねください。

さて、話を戻しまして、縫製や生地の悪い商品を選んでしまうと早い段階で型崩れを起こしてしまう場合があります。
ひどいものとなると、一度洗濯しただけで畳もうとすると左右が合わないなんてこともありますので、値段や注意書きなどをよく読んで、そのTシャツの品質が良いかしっかりとチェックしましょう。

ポリエステル

次に紹介したいのが「ポリエステル」です。
ポリエステルもどんな服でも多く使われている素材ですね。「化学繊維」といわれるもので、その代表格とも言える生地です。

ポリエステルのいいところは、とても丈夫で通気性がよく汚れにも強い点です。
綿とは逆に吸水性が低く速乾性に富み乾きやすく、スポーツウェアによく使われる素材でもあります。「ドライTシャツ」といえば皆さんにもわかりやすいでしょうか?

イメージとしては、綿よりも薄く発色がよく、テロテロとした風合いです。
化学繊維なので、綿と比べると独特の風合いが少なく安っぽく見える場合もありますが、年々と技術が高まり、高級感のあるポリエステルも出てきています。

普段着のTシャツよりは、スポーツ向きの素材と考えるとわかりやすいでしょう。
スポーツサークルのオリジナルTシャツなどにはいいですね!

ポリエステルを始めとした化学繊維の最大のメリットはヨレにくい、つまり型崩れが少ない点です。
綿のような独特の風合いはありませんが、洗濯による劣化が少なく、いつまでもコンディションが変わりにくいのが特徴です。
シワになりにくいのもいいところですね。

トライブレンド

最近多く出てきているのが「トライブレンド」と言われる素材です。
綿・ポリエステル・レーヨンなどの素材を織り交ぜて作る生地のことです。
化学繊維の持つ丈夫な素材感・通気性を持ちながら、綿のような自然な風合いを持っているのが特徴です。

着心地がよく、通気性に優れ、綿と化学繊維のいいところどりの素材です。

それ以外

今紹介したのが「綿(コットン)」「ポリエステル」「トライブレンド」とありますが、実はそれ以外にも様々な素材があります。
耳なじみのない「ポリアミド」など生地の混率が異なる素材がたくさんありますが、オリジナルTシャツの素材として取り扱っているところはほぼありません。
今までオリジナルTシャツを何度も作ったことのある人なら、あらたな素材を探しだし、チャレンジするのも面白いかもしれません。

オリジナルTシャツに選ぶ素材のまとめ

今は、印刷の技術もどんどんと進化しているので、様々な素材でオリジナルTシャツを作ることができるようになっています。
まとめると、

  • 伝統的なTシャツらしい素材で作りたい
  • 着心地や風合いを重視する

ということでしたら「綿(コットン)」を選ぶべきでしょう。
ただし、厚み(重さ)と縫製によって、品質が大きく変わるのでその点を注意しましょう。

  • 汗をかくようなスポーツシーン
  • 夏の暑い屋外での使用を考える

のであれば、ポリエステルなどの化学繊維=ドライTシャツが向いています。
シワや劣化が少なく機能面で選ぶのもいいですね。

最近多くなってきた「トライブレンド」はオリジナルプリントTシャツを作る際に生地候補にあった場合は積極的に選んでみてもいいと思います。「綿」と「化学繊維」の良いとこどりですよ。

デザインから見る生地選び

オリジナルTシャツは素材だけで決まるわけではありません。もちろんオリジナルプリントの部分、「デザイン」が重要になってきます。

例えば、単色の文字デザインであれば、「シルクスクリーン」や「カッティングシート」が思いつきますが、シルクスクリーンならやはり綿のTシャツが一番しっくりくると思います。スポーツシーンで考えると化学繊維にカッティングシートを使ってユニフォームをつくるのも格好いいですね。

今は、デジタル転写やインクジェットプリントなどで写真を綺麗に印刷することもできますが、綿の素材に対しての写真転写などは、そこだけが浮いてしまって、洗濯するたびに綿の部分の風合いと写真プリントの違和感を感じることもあり注意が必要です。

様々な「使用用途」から素材をぶことも重要ですがTシャツの素材自体をデザインの一部と考えて、仕上がりを想像して選んでみるのも楽しいと思います。